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3月
どういう仕組みなの?
かぜや花粉症、胃の不調、便秘、痛み止めなどに使うお薬の中には、ドラッグストアで買える市販薬(OTC医薬品)と成分がまったく同じものがあります。これまでは病院・診療所で処方してもらえば健康保険がきいて、窓口での支払いは薬剤費の1〜3割ですみました。
今回の見直しでは、こうした「市販薬と似たお薬(OTC類似薬)」について、薬剤費の4分の1を保険の対象からはずし、その分を「特別の料金」として患者さんに支払っていただくことになりました。お薬自体は保険の対象のままですが、これまでより窓口での支払いが増えることになります。
参考:厚生労働省 保険局「OTC類似薬を含む薬剤自己負担の見直しの在り方について」(社会保障審議会医療保険部会 資料)
支払いはどれくらい増える?(イメージ)
窓口負担が3割の方が、対象のお薬(薬剤費1,000円分)を受け取った場合のイメージです。実際にはお薬の種類や量、調剤の技術料などで金額は変わります。
| これまで | これから(対象のお薬の場合) | |
|---|---|---|
| 特別の料金(薬剤費の1/4) | なし | 250円 |
| 残り(薬剤費の3/4)への3割負担 | — | 225円 |
| 薬剤費への窓口負担(従来どおり3割) | 300円 | — |
| お薬代の窓口支払い(目安) | 約300円 | 約475円 |
※ わかりやすさのため薬剤費だけを取り出した簡略な例です。窓口では調剤の技術料などが別に加わります。対象のお薬では、薬剤費部分の実質的な負担がおよそ「4分の1+残りの3割」=約47.5%になる計算です。
対象になりやすいのはどんなお薬?
市販薬にも同じ成分がある、次のような症状のお薬が対象として示されています(例)。同じ成分でも、量や使い方によっては対象にならない場合があります。
参考:厚生労働省 保険局 資料(社会保障審議会医療保険部会)に示された「主な対応症状」より
「特別の料金」がかからない人・ケース
負担が重くなりすぎないよう、次のような場合は特別の料金がかからない方向で整理されました(国の検討会の中間とりまとめ・令和8年8月5日)。こどもの対象年齢や低所得の方の範囲などは、引き続き検討されています。
- こども(対象年齢は検討中)・低所得の方
- がんの治療中に、がんやその治療に関係して起きた症状(副作用など)に使うお薬
- 指定難病や、国の公費負担医療を受けている方が、その治療で使うお薬
- 入院中(退院時を含む)に処方されたお薬
- 検査・処置・手術に伴う痛み止めなど(同じ日に新たに処方・14日分まで)
- 医師が「長く使うことが医療上必要」と判断した場合(飲み薬は1年でおおむね50週使うのが目安、点眼薬の通年アレルギーなど)
- 市販薬では「使わないでください」とされ、医師の判断で処方される場合
※ 湿布(鎮痛消炎の貼り薬)や保湿剤などは原則として対象ですが、変形性ひざ関節症など重い病気が検査で確認され医師が毎日使うよう指示する場合など、一部は当面(令和10年度末まで)対象外とされます。自分が対象かどうかは、かかりつけの医師・薬剤師にご確認ください。
参考:社会保障審議会医療保険部会「議論の整理」(令和7年12月25日)/国会の附帯決議
わたしたちができること
実務で対応すべきポイントの整理はこちら
対象品目の考え方、特別の料金の算定・窓口運用、配慮対象者の確認、技術的検討会で議論中の論点など、実務面のまとめを別ページにご用意しています(公的情報にあわせて随時更新)。
情報のもと(公的資料)
- 厚生労働省 保険局「OTC類似薬を含む薬剤自己負担の見直しの在り方について」(社会保障審議会医療保険部会 資料)
- 社会保障審議会医療保険部会「議論の整理」(令和7年12月25日)
- 厚生労働省「医療保険制度改正法の成立について」(健康保険法等の一部を改正する法律/令和8年5月29日成立)
- OTC類似薬の保険給付の見直しの実施に向けた技術的検討会 資料/中間とりまとめ(案)(第4回・令和8年8月5日)
本ページは制度をやさしく解説する目的で、上記の公的資料をもとに編集部が作成しています。制度の詳細は今後決まっていく部分があり、最新の内容は厚生労働省・お住まいの自治体・保険者のお知らせをご確認ください。